liver MASS

消化器系疾患

case1:

胆嚢粘液嚢腫/胆嚢摘出術 

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 消化器症状を呈したワンちゃんに
腹部エコー検査を実施したところ、
上図のように(わかりづらいですが)
胆嚢に異常構造が認められました。 

gb2

 他の検査結果も合わせると

胆嚢粘液嚢腫を疑うことから
オーナー様とご相談のうえ、
胆嚢摘出術を行いました。
胆嚢摘出術は様々な術式の
組み合わせが必要になることも
あり得る手術になります。 

gb3

 写真は摘出した胆嚢で、
エコー検査で認められた
ゼリー状の構造が確認されました。
病理学的検査の結果、
胆嚢粘液嚢腫と診断されました。
この病気は発見が遅れると
命にかかわることも
ありえますが、手術後は
すこぶる良好で食べすぎによる
肥満の心配が出てきました。 

case2 :

猫の肝細胞がん / 肝臓部分葉摘出術 (区域切除)

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 他院にて肝臓腫瘍が認められ、
治療のために紹介受診されました。
CT検査(上図中央)では、
肝臓から発生する腫瘍が
認められます。
各検査から手術適応と判断いたしました。 

liver2
liver3

 手術では出血を最小限に
抑えるため、様々な器具や手技を用います。
術後は輸血を行い、
良好な経過を送っています。

病理学的検査により、
肝細胞ガンと診断され、
しっかりと切除できている
ことが確認されました。 

case3:

胃内異物(小石)

嘔吐を主訴に来院されたミニチュアダックスフンドさんで、
エコー検査で胃内に異物を認めました。レントゲン検査では、
小石のようなものが観察され、内視鏡にて摘出を実施いたしました。

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実際の内視鏡による異物回収の動画になります。

case4:

猫の胆管嚢胞状腺腫/肝臓方形葉・胆嚢一括切除および尾状葉部分切除

健診を目的に来院された猫ちゃんの触診を行ったところ、腹部に硬結感を有する腫瘤が触知されました。
聞くとここ最近寝る時間が増えてきたとのことでした。
超音波検査では肝臓の方形葉が腫瘤性病変に占拠され、
胆嚢にも及んでいるように観察されました。
(GB:胆嚢、LIVER:方形葉、MASS:腫瘤)

飼い主様が精査を希望されたことからCT検査を行い、
腫瘤性病変の存在部位や胆管の巻き込み等を
確認いたしました。
各検査より手術適応と判断し、
J字状切開から方形葉・胆嚢一括切除および
尾状葉部分葉切除(区域切除)を
実施いたしました。

術後は輸血を行い、ICU管理といたしました。
経過は良好です。
診断は比較的まれな:胆管嚢胞状腺腫でした。
完全切除が達成されて予後良好と判定されております。
術後6か月健診では、
非常に元気な姿を見せていただきました。
元気に楽しいシニア猫生を満喫しているとのことです。
ルークさんこれからも元気に過ごしましょう!